風水思想が有するさまざまな不思議な実態について述べてみると、
ひとつに地理学、景観額としての実態があります。
それが、現実の都市計画や墓所、居住地、寺社の位置決定に重要な役割を担ってきたという史実という今までの歴史があります。
中国地理風水学的にいえば、天人地の相関と天人地の合一という考え方が伝えられてきました。
宇宙を人の身体に現す方向性と人の身体を宇宙に顕わす方向性の2つがあります。
風水上の場合は、宇宙を人の身体に当てはめて顕わす方向性です。宇宙といっても、
天地を走る「気血のルート」は中国伝統医学上の「経絡」に当たります。
ルートなどでは、人が住む大地の上では、地脈の流れの龍脈(気脈)と生気の納まり先を示す
「蔵風」(ぞうふう)、「得水」(とくすい)の場として顕わされています。
一方、古代ケルト文化のいわゆる「レイライン」や水脈や鉱脈を探る「ダウンジング」技法には、こうした宇宙の経絡論というべき思考法が息づいています。
私もこういう思考法を実践的に学び、顕わそうということです。
人と家の生活空間が生み出す不思議とは?
風水の考えを家の間取りに取り入れる基礎的な説明として、「四神相応」という考えが古くから伝承されています。
それは、その場所から見て左を「青龍砂」、右を「白虎砂」で囲み、前方を広く開ける、「朱雀」の地形の考え方になります。
日本の代表的な風水陵墓
日本の象徴とされる天皇家代々の陵墓にもその「四神相応」の考え方が見られます。
代々と明治天皇まで京都の陵墓にこの「四神相応」の考え方で安置されていたかと考えられます。
江戸から東京に変わって大正天皇からは、大正天皇陵を「多摩陵」(たまのみささぎ)、
大正皇后も「多摩東陵」(たまのひがしのみささぎ)、昭和天皇陵を「武蔵野陵」(たまのみささぎ)に安置されました。
この場所は、「双水環抱」(そうすいかんぽう)という風水的な場所になります。
これは、「日本の国の平安・安寧・鎮護」として祀られているのです。
「青龍砂」、「白虎砂」も欅(けやき)の樹々、杉の樹々が使用されています。
また「朱雀」の場所には「御陵」(みささぎ)を鎮座させています。
規模の大きい所でも、粛々と同じ考えが活かされています。
【明治天皇陵】
現代の風水とは
一般大衆の私たちにも、風水思想が少しずつブームで浸透してきています。
風水は生活文化として土地や建物や生活環境で、マスコミ(テレビ・本・雑誌)等で取り上げられていますが、これらの風水は、「現代風水」といわれます。
環境に適した状況を作り出すために、実効的に工夫、修理、改善をしているのです。
理想に近づけるには、諸条件などが加わり、人・モノ・金も掛かる事として知られています。
風水は時代とともに必要とされてきましたが、昔のやり方だけではうまくいかないため、
具体的に土地や建物、庭、井戸、木々などいろいろなその時代に合わせた相談が多いのです。
昔から人間の求めるものはそう変わりがありません。
守るべき風水は現代でも変わりがなく、
風水にまつわるいろいろな現象というのはたしかに存在するのです。
風水の理想的な家の形を人工的に
形としては、「Uの字形の家」になります。
風水の考えを取り入れた理想的な建物を人工的に作り出すのです。そうすることで、
あらゆる困難・恐怖・不幸から脱するためにも、また深層心理的、生体のホルモンバランスを整えるためにも、
疑似的に作り上げる知恵に深遠な尊い意味が込められているのです。
「気功」の中でも、この考え方は生きています。
「安らぎ」とは、幼子が母に抱かれた状態が一番平安な時です。
この幼子が母に抱かれた形、つまり「Uの字形の家」がこれに当たります。
【母に抱かれた子供】
【沖縄の亀甲墓】
【家 = 建物】 とは、土地・四方壁・屋根が有ってはじめて人が住めるのですが、
そこにも「Uの字形の家」の理論が使用されています。
家を開閉する毎に目には見えない強弱の「気流」が入ります。
玄関=気口 と呼ばれ、気の「吉」「凶」以外に温度も加わります。
現在ではエアコンが活躍しています。
風水では、玄関に入ると右側に棚が作られ、左側にはなにも作りません。こうするのは、
前にも書いたように右側が「青龍砂」の名残りが出ているのです。
要は、風水を用いた都市や一般の建築物あるいは家の中にある家具の配置に至るまで、
この「風水の知恵」は不思議なものではなく、人の「心理的な心」や「身体のホルモンバランス」などにマイナスイオン状態に工夫する知恵ということが挙げられます。
人間が母から生まれること自体、不思議いや奇跡的なことではないでしょうか。
人間は「オギャー」と生まれて宿命が生まれます。父と母の役目もそれぞれあり、
母は乳を飲ませ親子の絆が生まれ、父も赤ん坊を抱いて揺らすことで父の波動を与え絆が生まれるのです。
赤子は母親の体内で10月10日ほどで運命で生まれる準備をします。
「オギャー」と生まれた、年・月・日・時がその赤子の運命となります。
この赤子をお母さんが抱く形が「Uの字の形」に相似しています。
この母の両腕で抱えられた赤子のやすらいでいる姿形が我々にも安心感や癒しの気持ちにさせてくれます。
突飛な考えかもしれませんが、
この「Uの字の形」の地形が「陰」と「陽」、「先祖を敬う墓」と「子孫の繁栄」として、
息づいているのはないかと思うのです。
このような不思議を感じる方々は、理解の上で風水の工夫で生活環境を拡げて開運を導きましょう。